TIP*Sでは、新しい事業・活動がしたい方を対象とした新シリーズ「TIP*Sサロンゼミ」の第1弾、「問い」づくりをテーマにした全4回のワークショップを7月後半から8月末にかけてオンラインにて開催しました。
自分が社会で解くべき問いを練り上げ、生み出したい価値を具体化させることで、具体的な起業や事業等の準備・具体的なスタートに向けて、自ら行動を起こす突破力① 問いを描く力② 変化を描く力③ 伝える力の3つの力を磨きます。
この全4回に参加者の体験レポートをお届けします!
◆第1回 「自分と社会の問いを掘り下げる」自分がやりたいと思っている事業アイデアでかなえたい課題・欲求を掘り下げる
参加者は起業や自身がやってみたい事業・活動のアイディアを持っている10名。
初日は、①自分の事業をストレートかつシンプルに伝える、 ②自分の事業が社会に与える影響や価値を考える、の2つのワークをやっていきました。
自分なりの①を共有し、ファシリテーターから問いを出されていく中で、参加者同士、お互いがどんな事業をやろうとしているのかがわかっていきます。
そのうえで、②の自分の事業が社会にもたらす価値を具体的に考えていきます。
みなさんの事業アイディアはワクワクするものばかり。その一方、最初から②を明確に伝えることは難しいので苦労されていました。
◆第2回「4つの視点で起こしたい変化を描く」ヒト・カネ・モノ・情報の4つの視点で、事業を通じて起こしたい変化を考える
第2回は、ビジネスモデルの原型を描くワークを行いました。ヒト・カネ・モノ・情報の流れがどのように変化することで自分の事業アイディアをビジネスとして成立させるのか、を考えます。それをグループや全体でシェアし、フィードバックをもらいました。
メンバーやファシリテーターの原さんが質問やアドバイスをすることで、参加者のみなさんの事業アイディアのビジネスモデルが具体性を増していきました。もう一度自分の事業の顧客自体を考えるきっかけになったり、また自分の事業アイディアに自信が出た方もいらっしゃいました。
◆第3回 「マイストーリーを作る」自分の事業コンセプトを一言で描き、自分と社会のありたい姿を描く
第3回は、最終回のピッチに向けて、前回までに行ったワークの内容を全部で5枚のスライドに落とし込み、グループに分かれて90秒のピッチ練習をしていきました。
全体の時間とスライド毎の時間を計測し、良かった点や工夫できそうな点をお互いにフィードバックし、必要に応じてスライドを修正します。初めは90秒では収まらない人も多かったですが、練習を経て発表や資料もブラッシュアップされ、この短い時間によくぞここまで!というようなスライド資料の方も何人もいらっしゃいました。
◆第4回 「ピッチ大会&ピアメンタリング」受講者全員で90秒のピッチを行い、伝えるための言葉をお互いに磨き合う
最終回はいよいよ90秒ピッチの発表会です。全体で原さんからピッチのテクニックを教わった後、1グループ3~4人に分かれて練習&フィードバックをしたあと、全体で本番を行いました。本番は、一人ずつ90秒で事業内容を発表し、その後他の参加者からのフィードバックと原さんからのアドバイスをもらいます。
みなさん、一番初めと比較して、スライドも発表内容もとても磨かれています!内容も具体的かつ説得力あるものになり、このあとすぐに動き出せそうな方が何人もいらっしゃいました。
最後に全員ひとことずつこの全4回の講座を終えた感想を発表。
「ぼんやり考えていたことをおぼろげながら形になってよかった」「参加したことによって実際に動き出すことができた」「考えたことを文字化でき、それによって応援者が増えた」
「一緒にやれたことが心強かった」など、講座受講前よりも事業アイディアが具体的になったり行動に移しはじめたりすることができるようになった人が多くいました。
私も全4回通して参加し、受講前と後とでは事業アイディアのコンセプトが変更・固まり、人に「私はこれをやります!」と話せる土台ができました。また、参加者同士お互いの事業を応援しあえるような関係作りができるよう配慮されていたため、安心して参加することができたと思います。これから、参加者のみなさんのアクションを応援し、お互い励ましあいながらアイディアの実現に向けて動き出していきたいと思います。
(文:伊藤 乗恵 TIP*Sスタッフ)