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早稲田大学ビジネススクール教授 内田和成氏 ケースから学ぶ「問題発見の重要性」

2015.06.15(月)

レポート詳細

2015年6月15日発行 中小企業振興 第1146号 4面に本講座の記事が紹介されました。

 中小機構が運営するビジネス創発拠点TIP*S(東京・大手町)は5月22日、「第2回マナビジカン」として、世界的なコンサルティング会社であるボストンコンサルティンググループの元日本代表で早稲田大学ビジネススクール教授の内田和成氏を講師に招き、「ケースから学ぶ『問題発見の重要性』」と題する講座を開いた=写真。ビジネスにおける問題解決で最も重要な「何が真の問題なのか」を探る手法について、内田氏が提示した事例をもとに参加者が活発に意見を出し合いながら〝マナビ、カンジル、ジカン〟となった。

 同講座には中小企業の経営者をはじめ、このテーマに関心のある人たち約80人が参加。5~6人ずつのグループに分かれて聴講した。

 内田氏はハイテク、情報通信サービス、自動車業界を中心にマーケティング戦略、新規事業戦略、中長期戦略、グローバル戦略の策定・実行支援を数多く経験。ビジネススクールで競争戦略論やリーダーシップ論を教えるほか、企業のリーダーシップ・トレーニングも行っている。

 冒頭、コンサル時代に感じたこととして、「難しいのは(顧客の経営)課題を解決することではなく、本当の課題は何かを見つけることだ」と指摘。「いったい何が企業として、組織として解決すべき問題なのかを考えることが重要だ」とこの日のテーマの趣旨を説明した。

 続いて、「経営がうまくいっていないレストランオーナーからの依頼」というケースを提示。参加者は、そのレストランの現状が簡単に書かれた資料を読んでグループごとに解決策を議論。そのうえで、個別に意見を出し合った。

 次々と出る意見を内田氏がホワイトボードに書き出しながら、ユーモアを交えて、それぞれにコメント。内田氏は次第に核心に触れていき、真の問題さえ把握できれば、答えは自ずと出てくると説いた。